神明神社 (那智勝浦町高津気)


紀伊国牟婁郡
和歌山県那智勝浦町大字高津気2
(P有)

■旧社格
村社

■祭神
天照皇大神


熊野灘から2kmほど内陸、奥深い山の入口「高津気(こうづけ)」に祀られる社。
御神体はご本殿隣に座す巨岩。幅4m高さ2mほどの大岩、磐座と解してよいものかと思います。残念ながら磐座の下部がえぐられ、神像等が据えられてしまっています。修験道者の仕業でしょうか。面足尊(オモダルノミコト)・泥土煮尊(ウヒヂニノミコト)などのようです。
創建は元禄五年(1692年)であると。おそらくは古代から信仰があったところに、社殿等を設けて整えたのであろうと思います。
なお「高津気」の地名については、元々下流の地から見て上方にあったことからの「上野(うえの)」であったものが、上野国(こうづけのくに)に倣ったと考えられています。


高架は「那智勝浦新宮道路」。

清源禅寺などという仏教施設と隣合わせ。




下部に神像などが見えます。






社前の「長野川」。乳白色なのは山が石灰質だからでしょうか。