高倉神社 (新宮市高田)


紀伊国牟婁郡
和歌山県新宮市高田568
(P無し、いつも近くの空きスペースに停めています)

■旧社格
村社

■祭神
高倉下命


「熊野川」の支流、「高田川」に沿った森林の中に鎮座する社。
◎「紀伊国続風土記」に「高田三ヶ村の地、幽谷にして古は人家田園なし」とあり、それを受けた「新宮市誌」は「(続風土記が編纂された)天保年間(1830~1844年)には社殿なく、神聖たる森を境内として奉祀していたと思われる」と。この森は現在も変わらぬまま自然林として残されており、境内は神聖な雰囲気そのままに。すぐ側にトンネルが掘られ、社前には幹線道路が通されてはいますが。
◎創建については古老談として、中世に「入鹿郷大栗栖村(現在の三重県紀和町大栗須と思われる)」にいた孫總という者が、「那智山」へ参詣するのにこの地を往来、そして当地に居住し開拓したとのこと。この地に対し何か感じるものがあったということなのでしょうか。
◎ご祭神の高倉下命は、神武東征の際に霊剣を降らせた神。紀伊国ではあらゆるところで祀られています。


新宮市街から車でわずか10分余り。熊野本宮大社方面へ「高田」方面へ左折し「高田トンネル」を抜けたすぐ。





社殿背後の「高田川」。