丹倉神社
(あかぐらじんじゃ)
紀伊国牟婁郡
三重県熊野市育生町赤倉
(アクセスは下部写真参照)
(P1台分有、すぐ手前には数台停められるスペース有)
■祭神
(不明)
「大丹倉」と称される高さ300m、幅500mもあるという断崖絶壁の霊峰の頂上手前に鎮座。社殿等は無く、丸い巨石をそのまま拝するという、古代の信仰形態を残す熊野らしい社。標高は430m辺り。
◎転がり落ちてこの場所で留まったとするには、この頂上手前のこの場所にしては角が取れ過ぎているようにも思います。したがって他所から運んで据えた「磐座」のように思います。いつの時代からの祭祀跡であるのかは不明。弥生或いは縄文時代以前からの信仰という可能性もあるかと。
◎創建由緒等に関しては伝わっていないようです。ご祭神も不明。近藤兵衛や高倉下命(タカクラジノミコト)、丹敷戸畔(ニシキトベ)等の説が上げられているようです。
近藤兵衛とは豊臣秀吉に度重なる武具の献上を行ったという武士(修験者でもあったらしい)。その時代以降のこと。高倉下命については、山頂で修験者たちが設けた高倉剣大明神という社から来ているのだろうと思います。丹敷戸畔はこの辺りをも支配していたのかもしれませんが、そもそも巫女(シャーマン)であり、祀られる側ではなく祀る側。いずれも該当しなさそうに思います。山に籠る神霊を祀っていたとするのが妥当なところかと思われます。
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