☆ 欽明天皇 磯城嶋金刺宮伝承地


大和国城上郡
奈良県桜井市大字慈恩寺
(「中和幹線」の高架が「初瀬川」と交差する西側)


第29代欽明天皇の宮跡の伝承地。
「三輪山」の南麓で「泊瀬川(初瀬川)」(現在は大和川)の畔に位置し、現在は公園のような形で整備されています。

また「初瀬街道」が通り、「山の辺の道」の南の起点でもあり、水陸交通の要所でもありました。

周辺は後に「海石榴市(つばいち)」として大いに栄えた地。飛鳥の都の玄関口となり、ヒト・モノ・情報が集積、また海外からの使者を迎えた地でも。

欽明天皇に関しては、歴史上大きな転換期の一つとなったと考えています。父であった継体天皇で政権交代が起こり激動の時代を経て、その後を受けさまざまな政策に取り組んだのではないかと。

蘇我氏の台頭、仏教公伝、滅亡寸前の任那の復興政策などが主なところでしょうか。
飛鳥に都ができる下地が作られた時代であったと考えています。



この奥に石標等が設けられています。右上の高架は中和幹線道路。