今井堂天満神社


大和国添上郡
奈良市日笠町710
(境内に停められるが、参道はやや狭い)

■祭神
(不明)


奈良市東部の山村地「日笠町」に鎮座する社。社殿は樹叢に覆われた丘陵の頂に、ひっそりと佇んでいます。
◎目を見張るのが絵馬の数々。確認はできてはいないものの、そのほとんどに馬が描かれています。実は当社近くの「日笠フシンダラ遺跡」(現地未確認)より、奈良時代最大級の絵馬が発見されているようです。
雨乞い成就には黒毛馬、晴乞い成就には赤毛馬が舞殿の周囲を駆け巡らせたとしています。そもそも絵馬というのは、馬の奉納の代わりに行われたもの。本来は馬の絵が描かれるべきものであり、当社はその歴史を現在にまで残す貴重な遺産であると考えます。
◎創建由緒については、木曽義仲の家臣が勧請してきたと伝わります。つまり平安後期創建。これは義仲が伊賀を越え当地に隠棲、その家臣の子が討ち死にした義仲と父の慰霊を祀ったのが今井堂とのこと。


他に参拝者が来そうになかったのでここに停め置き、参道を歩いて登りました。写真通りに、普通車はかなり困難かと思います。



描かれているのは馬ばかり。全部で50枚以上はありそうです。