御霊神社 (吉野町窪垣内)


大和国吉野郡
奈良県吉野郡吉野町窪垣内1
(P無し、周辺に停め置きできる場所も無し、当日は対岸の公園駐車場に停めて20~25分ほど歩きました)

■祭神
(不詳)


「深吉野(みよしの)」の中でも数少ないちょっとした町並みのある「窪垣内(くぼがいと)」。「吉野川」に「高見川」が合流する地点。伊勢街道沿い、斜面に窮屈に鎮座します。
◎「吉野町史」に「当地は国栖奏発祥の古跡と伝えられ、白鳳年間の創祀にして、国栖翁の祖は中山助之尉政国と云われるが、祭神は神社明細帳には不詳と記して不明である」とあるようです。
◎「国栖奏」とは紀によると、応神天皇が吉野行幸の際に国栖の人らが歌舞を演じたとあり、これが最初とされます。
また大海人皇子(後の天武天皇)が吉野で挙兵する際に舞われています。この時に「翁」の称を授け、大嘗祭などで奏上されることを制定。これが「吉野町史」に見える「国栖翁」のことと思われます。
◎本来はその「国栖翁」を祀る社であったのだろうと思われますが、いつの頃からなのか御霊神社に。現在のご祭神はいずれかの怨霊神でしょうか。



ご本殿・拝殿の写真は撮り忘れました。こちらは拝殿前から社前を。上部樹叢内に「吉野川」が流れます。