十二社神社 (吉野町菜摘)


大和国吉野郡
奈良県吉野郡吉野町菜摘28
(駐車スペース有り)

■祭神
国常立命
国狭土命
豊斟渟命(トヨクムヌノミコト)
泥土煮命(ウジニノミコト)
沙土煮命(スジニノミコト)
大戸之道命(オオトノジノミコト)
大苫辺命
面足命(オモダルノミコト)
煌根命(カシコネノミコト)
伊弉諾命
伊弉冊命
天照大神
天忍穂耳命
瓊瓊杵命
彦火火出見命(神武天皇)
鵜葺草葺不合尊


「吉野川」が大きくうねり湾曲、山々に囲まれた「菜摘」集落に鎮座する社。「菜摘」は万葉集に「夏身」「夏実」としても見られます。
当社の創建由緒等は伝わっていないようです。ご祭神は神代七代の神々に、天照大神以下五柱を加えた計十二柱。他社においてもよく見受けられる構成。神仏混淆の影響もあるように思います。

◎「菜摘」を詠んだ万葉歌
━━山高み 白木綿花に 落ちたぎつ 夏身の川門 見れど飽かぬかも━━
━━大滝を 過ぎて夏身に 近づきて 清き川瀬を 見るがさやけさ━━
*もう一首は万葉歌碑を撮った下部写真にて



ご本殿の上部にはさらに石段が…


確認したところかつての社殿跡。参拝が大変だったためか、或いは崩壊でもしたのでしょうか。麓に下ろされたようです。