☆ 赤岩渓谷 (よろい岩)


大和国吉野郡
奈良県吉野郡黒滝村中戸
(P無し)



「丹生川」の遥か上流、支流の「黒滝川」にある「奈良県景観史跡」の一。

奈良県のサイトによると、
「黒滝川の川床から河岩一帯に赤みを帯びた岩が連なる渓谷です。特に水に濡れた岩は赤色が鮮やかで赤い岩と四季折々の自然が織り成す渓谷美が、訪れる人々の目を楽しませてくれます」と。

概ね黒滝村やその他多くのサイトでは、この文章がそのまま流用されています。

紅葉の時期には大変賑わうとか。

すぐ隣には黒滝村経営の「きららの森 赤岩渓谷」というバンガローが12棟も。


さて…

当ブログはとてもあまのじゃくな人が運営するブログでして。

景観なんぞに一切関心を示さずとも、
「赤」ときた時点で勢いよく飛び付くわけです。

「丹」です。

「丹砂」です。「水銀」です。
もちろん「丹生」一族です。

丹生都比売神を奉戴した「丹生」一族です。
水銀採掘のスペシャリスト「丹生」一族です。

これほどまでに「水銀」が浮かび上がる史跡もそうそうないかな…と。

「丹生」一族たちが弥生時代に採掘に励んでいたであろう場所に立ち、彼らに思いを馳せるわけです。


前登志夫先生の短歌の歌碑がありました。
さすが吉野ご出身、よく分かっていらっしゃいます。