春日神社 (御杖村桃俣)


大和国宇陀郡
奈良県宇陀郡御杖村桃俣746
(P有)

■祭神
天津児屋根命
大日靈貴命
木花佐久夜媛命


霊峰「高見山」北麓を源とする小川が集まっている「桃ノ俣川」沿いの山村地に鎮座する社。「桃ノ俣川」は「青蓮寺川」の支流であり、合流して青蓮寺湖に注ぎ込んでいます。
当社の北側数百mの辺りに伊勢本街道が通っており、西の曽爾村からは「鞍取峠」という難所を越え下ったところ。倭姫命の馬の鞍が飛ぶほどの険しい坂であったという伝承もあるようです。果たして倭姫命が馬に乗っていたのかという疑問もありますが。
地名は「桃俣(もものまた)」。川の分岐点に桃の樹があったからというものと、分岐が百(もも)あったからというものと、いろいろ説があるようです。
創建由緒等は分かっていないらしく不明。付近には春日神社が点在し、かつての興福寺領であったかと思われます。「千本杵の餅つき」や「獅子舞」の奉納など貴重な無形文化が残されているようです。






境内には元小学校があり広々としたグラウンドを持つという珍しいもの。廃校となり現在は「多目的研修センター」に。元校舎は「三季館」という宿泊施設になっています。