姫石明神
(ひめしみょうじん)


大和国宇陀郡
奈良県御杖村神末3599
(当社を含め「丸山公園」として管理、大型P有)

■祭神
(不明) ※姫石明神


倭姫命ゆかりの社。大和国の東端、「御杖村(みつえむら)」の「神末(こうずえ)」山中に座す磐座を御神体としています。
◎垂仁天皇皇女 倭姫命は命を受け、天照大神の御魂が鎮まる地を求め諸国巡行後に伊勢の地に決まりますが、当社はその巡行途中の一つ。
伝承によると、「御杖村」にて一泊、ここで古い杖を新しい杖に取り替えたが杖を忘れたと勘違いされ、これが「みつえむら」や「こうずえ(「神の杖」が「神末」に転訛)」の地名由来となったとされます。「杖」は洋の東西を問わず霊力を秘めた道具として捉えられます(「杖」については後ほど記事UPする御杖神社にて)。
◎倭姫命が辿った地の多くは、険しい山中に座す磐座であり、これは偶然ではないと考えています。当社もその一つで、現在でこそ車道が完備していますが、反対側の道無き山を登ってきたのであろうと。
おそらく遥か太古より霊地とされ信仰の対象となっていた磐座をめがけ、巡行していたものと考えています。近頃では「レイライン」などとも称される、ある一定の法則にのっとり行く先々は決められていったのではないかと。
◎御神体である磐座は陰石。女性がかがんだ格好で性器が剥き出しになっている様の形状。またそこに岩清水が沸き出しているという様子。俗に倭姫命は婦人病の治癒を祈願したなどという、頓珍漢も甚だしい陳腐な後世の付会がなされており、婦人病に功験があるなどとも。
「磐座」の観点からすれば聖なることこの上ないもの。またその上部には陽石らしきものが座しています。

(現在の参道とは反対側の往時の参道上に座す巨石群を含む)

※写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。



公園の最奥の駐車場。ここからは50mほど緩やかに下るのみ。


このように程なく磐座が現れます。この向こう側から倭姫命は登ってきたのであろうと思います。

上部は陽石ではないかと思います。





冒頭の写真を拡大。鈴雄の下に陰部があります。