大伴黒主神社


河内国石川郡
大阪府富田林市山中田町2-14-31
(P無し、地車倉庫前に停めました)

■祭神
大伴黒主公


富田林市山中田町の住宅地内に鎮座。東隣は南大伴町。当地は大伴氏が拠点としていたとされ、北東すぐには総氏神であったとされる降幡神社跡が鎮座していました。
当社創建由緒については、以下の伝承があるようです。江戸時代に大伴黒主夫婦の塚がある地を開墾すると、黒蛇が現れ火事が起こり村の半分を燃やしてしまったとのこと。これを黒主公の祟りとし、南方の山に祀ったのを始めとするようです。明治には美具久留御魂神社に合祀されるも、昭和に入り復社。後に現社地に遷座されています。
大伴黒主公は大友皇子の後裔であり、六歌仙の一人。近江国滋賀郡で生涯を過ごし、同郡内で没したとされます。当地(河内国石川郡)に墓所があるとするのは不自然で、おそらくどこかで伝承が歪められてしまったものかと思います。

※写真は2018年5月撮影のものです。