大石神社 (額田山)


河内国河内郡
東大阪市山手町12-12
(P無し、「枚岡公園」無料Pより徒歩3分)

■祭神
(不明)


枚岡神社(記事未作成)が鎮座する「神津嶽」に北へ連なる「額田山」の北側麓に鎮座。社殿無し巨石そのものを祀る社。境内奥行きは5mほどのこぢんまりとしたもの。
その巨石は高さ幅とも2mほどでしょうか。社前を小川がせせらぎ、その奥地には寺院。麓へ運ばれた可能性は十分にあり得るかと思います。想像を広げるなら、本来はその寺院の辺りで上古からの祭祀対象であったものが、麓に追い出されてしまったものではないかと。
また生駒山麓の河内国側(大阪府側)は、渡来系集団が多く居住した地。社の雰囲気から彼らが奉斎していたようにも見受けられます。
背後の山を「額田山」と称する理由は不明。「額田」とあれば万葉歌人で著名な額田王を思い出さずにはいられませんが、当地においてのゆかりは見出だせません。強いて言えば山向こうの大和国側は平群郡であり、こちらは額田王ゆかりの地とする説も有り。生駒山中にはいくつか「額田」と冠する場所も存在するため、それらの一つかもしれません。





「大石大明神」に対して「小石大明神」も祀られます。こちらは形状から陽石のようにも見えます。