應感神社 (伊賀市)


伊賀国伊賀郡
三重県伊賀市法花2350
(P有)

■祭神
應感之神
建御名方之命 宇迦之御魂神 五男三女神 速玉男神 建速須佐之男命 譽田別命 大山祇命


伊賀市西部の農村「法花(ほっけ)」に鎮座、背後の霊峰「竜王山」を御神体とする社かと思われます。
◎「竜王山」には夥しい磐座群が座します(後ほど登拝記事をUPします)。磐座の宝庫である山添村から6~7kmと、そう遠くはない地であることから、一連のものとして捉えることも可能かと考えています。
◎創建由緒については不明。「日本三大実録」には貞観五年(863年)に應感之神に対して神階授与の記述があることから、それ以前の鎮座と分かります。
どうやら建御名方神を祀る諏訪社を奉斎した氏族と、宇迦之御魂神を奉斎した氏族とが当地に入植。共同神として互いの祖であるスサノオ神、つまり應感之神として祀られたようです。いつの頃にどのような経緯でどんな氏族が入植したのか不明。ともに旧社地が現存するとのことで(現地未確認)、平安時代の宮跡が残るという珍しい事例かと。「應感」とは仏教由来の用語であり、式内社に列していないのはそのためかもしれません。
なお「法花」は「法華」のことで、宇迦之御魂神を奉斎した氏族が大和国添上郡の法華寺の荘園とされていたことによるものとされます。

※「竜王山」登拝記事は後ほど記事UPします。


数百メートル離れたところに建つ鳥居。

背後の竜王山。

鳥居付近の磐、全部で5体確認できました。




靖国社

境内の磐。