☆應神天皇皇后仲姫命 仲津山陵


河内国志紀郡
大阪府藤井寺市沢田4丁目
(P無し)


第15代應神天皇皇后 仲姫命の治定陵墓。
全長290mという超巨大古墳は全国第9位の規模。
応神天皇 誉田御廟山古墳の北北東、後円部中心の距離で700~800m離れています。隣接するという程度の距離感でしょうか。

果たして皇后の陵墓が、本当にこれほどまでの規模のものであるのか、
そういう議論は古墳研究者の方々にお任せし、仲姫命の陵墓であろうという前提で初めて拝しました。

仁徳天皇の母でもあり、これくらいの規模になるのは当然なのでしょうか。

皇后ということは事績が乏しいと思われますし、実際にも仲姫命に関する資料は皆無。
それよりも重要なのは出自かと思います。

父は品陀真若王、母は金田屋姫命。
品陀真若王は五百城入彦皇子(イオキイリヒコノミコ、景行天皇の子)の子。金田屋姫命は品陀真若王の妃。異母兄妹の関係、いずれも建稻種命の御子でした。建稻種命は天火明命十二世孫。日本武尊東征の副将軍であり、尾張国造家の嫡子と考えられています。

尾張国造家の血が濃く、コの辺りの時代で朝廷と尾張国造家が結び付いたと考えられます。