方違神社
(ほうちがいじんじゃ)


和泉国大鳥郡
大阪府堺市堺区北三国ヶ丘町3
(境内に駐車可)

■祭神
方違幸大神
(天神地祇 素盞嗚尊 住吉大神 神功皇后)


堺市の市街地内に鎮座、かつては河内・摂津・和泉国の国境であり、そのいずれにも属していなかったとも言われる地(便宜上、和泉国大鳥郡に含めておきます)。
社伝によると、崇神天皇八年に勅願により創建されたとしています。また神功皇后三韓征伐より凱旋後に、住吉大神の御教えに従い天神地祇を祀ったと。さらに応神天皇の御代に素盞嗚尊・住吉三神・神功皇后を合祀、方違大依羅神と称したとされます。史実は神功皇后のところからでしょうか。おそらくこの時は創祀のみであり、実際の創建はさらに時代が下るかと思います。
この神功皇后が神祀りを行った由緒ある地が、偶然にも三国の境界であったために、陰陽道の「方違(かたたがえ)」が被さったものと思います。そして大阪商人たちに信仰されて繁栄したようです。
なお境内から周濠越しに、反正天皇 百舌鳥耳原北陵(もずのみみはらのきたのみささぎ)治定墓がくっきりと見えます。

※写真は2016年2月撮影のものです。