小津神社


近江国野洲郡
滋賀県守山市杉江町495
(境内に停められたと思います)

■延喜式神名帳
小津神社の比定社

■旧社格
県社

■祭神
宇迦之御魂命
[配祀] 素盞嗚尊 大市姫命


琵琶湖の南東岸近くの起伏の無い平坦地、かつては田畑が広がっていたであろう地に鎮座。
創建由緒については、日本武尊の御孫である小津君(尾津氏)が当地を開拓、後裔が祖神を祀ったものとみられます。ところが玉津姫命(允恭天皇妃、衣通姫)の「お願い」によって、大宅臣木事連に任じて宇迦之御魂命を主神として仰ぐことになったとか。小津君は境内の地主神社に祀られているようです(未確認)。
まず小津君は、日本武尊の妃の一人である山代之玖々麻毛理比売の御子、足鏡別王のさらに御子(つまり日本武尊の孫)ではないかと思います。次に玉津姫命の「お願い」ですが、こちらについては一切が不明。当地にゆかりも見出だせません。わざわざ地主神を押し退けてまでの何かがあったということなのでしょう。
琵琶湖に流失したり、戦乱により焼失したりを繰り返したようですが、再建された立派なご本殿は見応えのあるものです。

※写真は2018年1月撮影のものです。