國神社常立 (天香山)


大和国十市郡
奈良県橿原市南浦町(天香山の山頂)
(天香山の「万葉の森 駐車場」利用、麓から20~30分程度の登山)

■延喜式神名帳
天香山坐櫛眞命神社 大 月次新嘗 元名大麻等乃知神 の論社

■祭神
國常立命
高龗神


「大和三山」の一、天香山(天香久山、天香具山とも)の山頂に鎮座。小山ながら古代より神聖な山と崇められ、高天原に見立てられていたように思います(「天岩戸神社」の記事参照)。山頂に國常立命、中腹に伊弉諾命・伊弉冊命、麓に天照皇大神を祀っています。中腹の伊弉諾神社・伊弉冊神社は当社末社に。
◎「雨の竜王」と称され、石灯籠にも「天香山竜王」と刻まれているようです(未確認)。これはおそらく右殿(向かって左)に祀られる高龗神。社殿前には深さ1mもあるとされる壺が埋め込まれており、干天時に溜まった水を取り替えれば雨が降るという言い伝えがあるとか。これは中世頃のことのようです。
なお「五郡神社記」は当社を式内大社 天香山坐櫛眞命神社に宛てています。詳細は天香山神社の記事にて。

※写真は2017年6月と2020年2月撮影のものが混在しています。






こちらが深さ1mもあるという雨乞いの壺。

右側は二上山、中央手前は畝傍山(大和三山の一)、左は葛城山、さらに左端は金剛山(高天山)。