佐比賣山神社 (大田市三瓶町)


石見国安濃郡
島根県大田市三瓶町多根305
(社前に停めました)

■延喜式神名帳
佐比賣山神社の論社

■旧社格
村社

■祭神
大己貴命
少彦名命

[配祀] 金山彦命 面足命 煌根命 天御中主大神 伊邪那岐命 伊邪那美命


国引き神話に記される「佐比賣山(三瓶山)」の麓に鎮座する社。
◎「式内社 佐比賣山神社」を巡っては計6社が論社として挙げられており、確定は困難なようです(参拝済みはうち2社のみ)
◎「出雲国風土記」に記される国引き神話は、八束水臣津野命(ヤツカミスオミツヌノミコト)が佐比賣山(三瓶山)と火神山(大山)を杭として日本海の島々を「国来国来(くにこくにこ)」と引き寄せ、島根半島を成したというもの。その国引きの神が祀られるのは長浜神社(未参拝)。そこから引いた「願い綱」を当社境内の三つの石柱に結び、願いを叶えて福を繋ぎ止めるなどという風習が残っているようです。
*創建は天武天皇の御代とも、寛平三年(891年)とも。根拠は不明で伝承のみがあるとか。大国主命が「佐比賣山」麓に池を穿ち農業を指導したとされ、その徳を仰いで神籬を立て祀ったとされます。地名の「多根」は種からきているようです。

*写真は2016年11月撮影のものです。






ご本殿の裏側を通るだけのもので、これといった特徴は無し。

境内からは残念ながら「佐比賣山」は見えません。それが当社を式内社に確定できない要素でしょうか。