☆葦原国


淡路国三原郡
兵庫県南あわじ市榎並大榎並
(詳細住所不明、畑の中にあるため近隣の方に教えて頂くのが良いかと思います)
(P無し、農家の方に道を伺いそのままそこに停める許可を頂いて足早に参拝しました)


「葦原中国(あしはらのなかつくに)」とは地上の世界のこと。天上には「高天原(たかあまはら)」があり、地下には「黄泉国(よみのくに)」があると神話には記されます。古代人が考えた世界はこういった垂直型のものと、神仙思想に基づく水平型のものとがありますが、まずはこの垂直型が先行。
国土は山・海・川・湖や池を除き、ほぼすべてが葦で覆われていたようです。邪神もいるが、「豊葦原」とは長閑で平和なイメージを持ちます。「高天原」の方が神々でごった返しごちゃごちゃしているようなイメージも。
紀には「天地開闢の初め、魚が水に浮かぶように州(くに)は浮き漂っていた。天地の中に一つの物が生まれた。それは葦芽(あしかび)のようなものだが、神と為した。國常立尊と号づけた」といった記述も。当地案内にはこの記述に基づいたものが掲げられています。
ところでこの史跡は何なのか。鳥居が設けられ、注連縄も回され、祭祀が続けられています。國常立尊を祀っているわけでもなく、国土の平和でも祈っているのでしょうか。あるいは国生みをしたイザナギ・イザナミ神を讃えているものなのでしょうか。

※写真は2017年5月撮影のものです。




自凝島神社の駐車場内に設置される絵図。南北が逆で下が北。少々絵心に乏しいようで、「葦原国」へはこの絵の通りには行けません。近隣の方に教えて頂くのが良いかと思います。