高山八幡宮


大和国添下郡
奈良県生駒市高山町12679-1
(P有)

■旧社格
村社

■祭神
誉田別命
足仲津彦命
息長足比売命


大和国の最北端、「茶筌の里」生駒市高山町に鎮座する八幡宮。「富雄川(天野川)」の東岸畔、七千坪という広大な神域を有します。
◎創建は社伝によると、東大寺に勧請する宇佐八幡神を平群郡で迎えたとしており、これが当社のこと。「続日本紀」の天平勝宝元年(749年)の条に見える、「八幡神を平群郡に迎ふ 此日入京」というのが当地であると。いわゆる頓宮であったとのこと。
ところが当地が属するのは「平群郡」ではなく「添下郡」。他に平群郡内での伝承地は見当たらず、「平群郡」とは隣接していることからの錯誤でしょうか。
◎中世には当地を支配した鷹山氏が守護神として奉斎したとされ、社殿等を見る限り大いに栄えたのであろうと思われます。その鷹山氏も筒井氏に滅ぼされ、茶筌を生業とするようになったとか。現在日本中のほとんどの茶筌が当地で作られますが、この時からのもののようです。
◎ご本殿は重要文化財に指定されるほどのものですが、2018年の大型台風の影響からか、2019年9月参拝時は建替中。2021年3月に竣工した模様。

*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。


一の鳥居付近から勇壮さが伝わります。


石段は全部で100段近くはあるでしょうか。







2019年9月参拝時。

工事用のシートの中を覗くと、社殿は完全に取り払われていました。


2021年10月参拝時。建替え竣工済み。

祓戸社