☆猊口石
(げいこうせき)


紀伊国名草郡
和歌山市秋葉町4
(詳細住所不明、国道42号沿い東側、南隣のアパートは「秋葉町4-14」)


概要は下部案内板写真の通り。



この史跡についての資料はこれ以外に見当たらず、現時点で手元の唯一最大の情報。

特筆すべきはすぐ近くで縄文時代の遺跡が発見されていることでしょうか。
市街地の真ん中であり、よくぞ残しておいてくれたものだと。

そして土器の他に貝殻が見つかっていること。
つまり古代はここが海岸線であったと。現在は海から1kmほど離れています。

かつてはおそらく海岸の岩場であり、
特に祭祀対象であったわけでもなさそう。

紀伊国は名草郡(概ね現在の和歌山市)の神社は、もうほとんど参拝済みとなり、未参拝社は残り少なくなりましたが、
古代の地形を考慮する必要があることを大いに感じています。

沿岸部の埋め立てがあまりに多いこと
紀ノ川の位置が古代と大きく異なること

これらを含めて名草郡や紀ノ川流域の古代史を俯瞰してみると
新しいものが見えてくるのかと。

ちょっとした楽しみでもあります。