羽豆神社
(はづじんじゃ)


尾張国知多郡
愛知県知多郡南知多町大字師崎字明神山2
(観光駐車場が隣接、料金は覚えていません)

■延喜式神名帳
羽豆神社の比定社

■旧社格
郷社

■祭神


知多半島の最先端、羽豆岬に鎮座。伊勢国とは神島を挟み対岸に。古代より伊勢国と尾張国を結ぶ主要な海上ルートとなっていたようです。半島内には縄文時代の遺跡も発見されており古くから発展していたことが分かります。また渥美半島との行き来もあったとか。
創建時期は白鳳年間とされていますが、根拠等は不明。ご祭神の建稻種命は日本武尊東征の際の副将軍。珍しい鳥を見つけ、捕まえて尊に献上しようとして海に落ち亡くなったとされています。駿河国のことであったとされますが、当地とゆかりがあるのでしょうか。
「羽豆」の地名由来にはいくつか説があるようです。まず建稻種命が東征軍の「幡頭(はたがしら)」を務めたことによるもの。「はたがしら」が「はづ」に転訛したとされます。次に当地の地形が弓矢の「筈(はず)」に似ているからというもの。どこから俯瞰して似ていると分かったのでしょうか。他に海人族たちが信仰していた「泊頭神(ハヅノカミ)」からとするもの。最後のものが説得力がありそうですが。
アイドル歌手グループの聖地となっているやらで、有名になってしまった社。境内が整備されるのはありがたいことですが。

※写真等情報は2017年9月のものです。


当日は早朝6時から参拝したおかげで、他に参拝客はいませんでした。


海神 豊玉姫を祀る境内社。