安仁神社


備前国邑久郡
岡山市東区西大寺一宮895
(P有)

■延喜式神名帳
安仁神社 名神大 の比定社 

■社格等
[旧社格] 国弊中社
[現在] 別表神社
備前国一宮

■祭神
五十瀬命
[配祀] 稲氷命 御毛沼命


神武天皇の長兄、五十瀬命を祀る社。神武東征の際に当地に留まった由縁により、兄を祀る社として創建されたとしています。
背後の「鶴山(宮城山)」には磐座や列石などがあるようです(現地未確認)。また綱掛石神社には天に向かって屹立する巨岩があるとか(未参拝)。銅鐸も出土しているらしく、古代からの祭祀場であったと考えられています。
かつてはその「鶴山」の標高80m辺りに鎮座していたとされます。また現社地は入り江となる良港であったようです。古くは「兄神社」または「久方宮」(都から遠く離れた宮という意味か)と称されたと言います。
元一宮でありまた国弊中社であったにしては少々寂しげな社となっています。

※写真は2015年5月撮影のものです。