皇大神社 (大宇陀岩室)


大和国宇陀郡
奈良県宇陀市大宇陀岩室372
(P有)

■祭神
神速須佐之男命
櫛名田姫命
磐裂神(イワサクノカミ)


長閑な農村地帯の大宇陀にあって、やや開けた地、そこから少し山手に入った辺りに鎮座。「岩室」という地名から、かつては「岩室」があったのだろうと思われます。
10世紀後半~11世紀前半に作られたとされる、木像「大日如来坐像」というものが境内に座しているようです。神仏習合の影響で塵俗な仏教密教施設が境内に散在、そのいずれかであろうと思われます。
従って創建時期に関しては、その製作年代より遡るのであろうかと。由緒については不明ながら地名の「岩室」、ご祭神の磐裂神と、かつては磐に対しての祭祀が行われていたのではないかと想像する次第。少なくとも現在の境内には見当たりません。また天照大神が祀られているはずの社名は、どういった経緯でなされたものなのでしょうか。

*写真は2019年8月と2021年11月撮影のものとが混在しています。