常世岐姫神社 (八王子神社)


河内国大県郡
大阪府八尾市神宮寺5-173
(P無し、付近にコインPも無し)

■延喜式神名帳
常世岐姫神社の比定社

■旧社格
村社

■祭神
常世岐姫命


恩智神社の神宮寺があった「八尾市神宮寺」に鎮座する社。令制国では恩智神社のある高安郡ではなく、大県郡になっていました。
社頭案内板には、宝亀七年(776年)に赤染人足(アカソメヒトタリ)ら13人に常世岐(トコヨキ)姓を与えたとあり、祖神を祀ったものであろうと。赤染は「茜染」のことで、この辺りの人々が行っていたのであろうとしています。
ただし続紀においての記述は一定せず、747年、750年、777年と三度にわたり常世連の姓が与えられたと。不可解ではあるものの古い事柄を記しているわけではないので、史実とみるべきなのでしょうか。
「新撰姓氏録」には「常世連 燕国王公孫淵之後也」とあります。燕とは三國志時代に遼東半島にて半独立を築いていた国。卑弥呼の遣使も当初はこちらに赴いていたとされます(後に魏に乗り替えた)。
当地はこの渡来系帰化人 常世連の本貫であり、一族の祖神と思われる常世岐姫を奉斎した社であろうかと。また関東にも同じ常世岐姫を冠する社が数社あるらしく、当社はその総本山といったところでしょうか。




ご本殿は覆屋で見えません。


境内社 金刀比羅社