旦来八幡神社 (且来八幡神社)
(あっそはちまんじんじゃ)


紀伊国名草郡
和歌山県海南市且来1219
(ほぼ頂上まで車通行可、社務所前にP有)

■祭神
誉田別命
[配祀] 足仲津彦命 気長足姫命


海南市且来(あっそ)の小高い山の山頂に鎮座する社。山容は美しくほどよい高さ、いわゆる神奈備山でしょうか。代々の武将からの崇敬がかなり扱ったようで、あまりに秀麗な社殿がそれを物語っています。
創祀は、神功皇后が三韓征伐後の凱旋の際に当地に立ち寄り行宮を設けたことによるものとされています。皇后が「あした(旦)来よう」と言ったことが地名説話になったとも。また本社の南に「影向石」と称される巨石があるらしく(現在も座すのか不明)、磐座であったかと推されています。
かつては40もの末社を擁するほどの当地きっての大社であったとか。中世に根来寺の暴徒が乱入、御神宝、宝物、古文書、神職の私物に至るまで悉く略奪、往古の様子は不明に。式内社ではないため、中世の頃から武将の崇敬を得て栄えたものかと思われます。





境内社 姫神社

社務所からご本殿への石段の途中にあったもの。かつての末社跡でしょうか。