荒城神社 (高山市)


飛騨国荒城郡
岐阜県高山市国府町宮地1405-1
(社前に駐車可)

■延喜式神名帳
荒城神社の比定社

■旧社格
県社

■祭神
大荒木之命
天之水国分神 国之水国分神 彌都波能賣神


地名にもあるように飛騨国府があったとされる地、また郡名を冠し、当地における主要社であった社。飛騨国総社であったとも考えられており、古くから開けた地とされます。また境内からは縄文時代の遺跡も発見されています。
ご祭神の大荒木之命は「新撰姓氏録」によると、「高御牟須比乃命十三世孫大荒木之命(以下略)」と記されます。大和国宇智郡の式内比定社 荒木神社の辺りが本貫であったと思われます。ただし当地での痕跡が見えないため判然としません。その大荒木之命は飛騨国造の祖とされています。
境内には磐座の名残かとも思われる磐が散在し、上古からの祭祀場であったのかもしれません。「荒城神社遺跡」(縄文時代)からは4棟の住居跡の他、土器や石器などが出土しています。

※写真は2017年5月撮影のものです。






ご本殿裏のさらに瑞垣の向こう辺りが遺跡かと思われます。私有地のためか、場所の正確な案内はなされていません。


案内板の文字が消えて読めないものの、磐座であろうかと思われます。