小門神社 (阿南市)
(をどじんじゃ)


阿波国那賀郡
徳島県阿南市見能林町東浦
(八幡神社の樹叢の北西)、「見能林老人憩の家(東浦51-1)」の北側すぐ)
(八幡神社に停めて歩きました)

■祭神
(不明)


「天照大御神生誕之地」と謳う賀志波比賣神社(元社)の近くに鎮座する社。「みそぎ岩」と称される岩壁に小祠が据えられています。その頂には八幡神社(記事未作成)が鎮座します。
祠は近年設けられたかと思われるような新しいものであり、それまではこの岸壁を直接拝していたのではないかと思います。
社名に表される通り、当社は「橘の小門の阿波岐原(たちばなのをどのあわきはら)」の伝承地の一つ。イザナギ神が黄泉の国から帰還し禊を行ったところ。一般的には「竺紫」との記述があるため九州とされますが、「阿波岐原」とも記述があるため阿波国であるとも考えられなくもありません。
谷川健一氏は阿波国に鎮まるオオゲツヒメを「粟」と「月」の神であるとし、それが「稲」と「日」の神に取って代わられたとしています。イザナギ神が最初に国生みをしたのは、対岸すぐの淡路島、また禊後に幽れたのも淡路島。谷川氏が言うように、神話のモデルとなったものがこの地にあったのかもしれません。

※写真は2018年1月撮影のものです。







丘陵頂に鎮座する八幡神社(いずれ紹介記事を起こします)