八幡神社 (橿原市西池尻町)


大和国高市郡
奈良県橿原市西池尻町宮ノ前259
(P無し、鳥居前ギリギリに寄せて足早参拝しました)

■旧社格
村社

■祭神
誉田別命


「畝傍山」の南側麓、「曽我川」の支流である「高取川」の東岸畔に鎮座する社。
◎「旧池尻村」の村社、創建由緒等は不明。時期も石灯籠に刻まれる江戸末期までしか遡ることができないようです。
第2代綏靖天皇 桃花鳥田丘上陵(つきだのおかのえのみささぎ)が、当社だという説が幕末にありました。境内は至って平地、東100m足らずに樹叢がありそれがその名残のようです。
そこはかつて「水神山」と称され、八大龍王と三社権現が祀られていたとか。現在、当社境内社にみえる水神宮と権現社に該当するように思われます。つまり幕末以降に遷座されたかと。
◎なお綏靖天皇陵は、北に2~3kmほどに治定されています。また平成29年には畝傍山北西麓のスイセン塚古墳で発掘調査が行われ、古墳であることが確定。場所的にみても、墳墓名からみても「綏靖(スイゼイ)→スイセン」、こちらが有力となっています。

*写真は2019年6月と2021年10月撮影のものとが混在しています。






ご本殿はいろんな角度からの撮影を試みたものの、これが精一杯。

境内社。2箇所あり、どちらが「水神山」にあったものかは不明。

少々変わった覆屋ですが、中を拝見するととてもしっかりと奉斎されていることが窺えます。