浄見原神社
(きよみはらじんじゃ)


大和国吉野郡
奈良県吉野郡吉野町南国栖1
(有料P有、一日500円)

■旧社格
村社

■祭神
天武天皇


毎年旧正月十四日に「国栖奏」が奉納されるという社。
◎「国栖奏」とは「石押別命の末孫の翁筋の人々が朝廷の大儀に御賛を献じ、歌笛を宮中の儀鸞門外で奏した」というもの。末孫とは国栖(國樔)人たちのこと。下部写真の案内板の通り、大海人皇子(後の天武天皇)が吉野に遁世した際に国栖人たちが支援し、歌舞を奏じたのを始めとします。天皇はこれを大変喜び「翁の舞」と名付けたと。
◎一方、紀の応神天皇十九年冬十月の条には、以下の記載があります。


━━吉野宮に行幸 その時國樔(くず)人が来朝し醴酒を天皇に献上し歌った「樫(橿)の生(ふ)に横臼を作り 横臼に醸める大御酒 うらまに聞こし持ち食せ まろが父」━━(大意)


どちらが最初なのでしょうか。なおこの記述内の「樫の生に…醸める」にちなんで創建されたのは式内社 川上鹿塩神社(比定社は川上鹿塩神社、論社として大蔵神社)。

◎断崖絶壁に建つ社殿、「天皇淵」と称される美しい吉野川の眺望は、「浄見原」と名付けられた理由が分かります。

*写真は過去数年に渡るものが混在しています。


駐車はこちらか、もしくはこの下の写真にて記すどちらか。こちらは当社まで5分ほど歩きます。Google Mapでは「南国栖自治会館」と出ており、駐車場の貸し出しもしておられます(1日500円)。

右の建物(公民館)の手前に有料駐車場が設けられています。もっとも近い駐車場。







エメラルドグリーンの美しい「天皇淵」。まさに「浄見原」といったところ。