九頭神社 (室生無山)


大和国山邊郡
奈良県宇陀市室生無山543
(一の鳥居にバックで突っ込んで停めました)

■祭神
高龗神
[合祀] 天照皇大神 應神天皇 天児屋根命


宇陀市の北部、旧都祁村との境に鎮座する社。古代は山邊郡に属していました。上古は都介野岳をシンボルとした闘鶏氏が築いた半独立国家、当地は闘鶏王国の拠点内。つまり都祁地方に数多く点在する國津神社が、九頭神社と名前を変えたものかと考えます。
すぐ近くの多田の九頭神社から分霊されたと伝わり、それをもって創建としているようです。ところが境内のただならぬ神氣が籠る様は、遥か上古からの霊地であったかのような印象を受けます。林立する巨樹は樹齢千年を遥かに越えるものであろうし、皇祖遥拝の石碑は古代祭祀場を活用したもののようにも見えます。


県道127号線(北野吐山線)沿いに一の鳥居。車通りもちらほらあるのでバックから突っ込むのがベターかと。神にお尻を向ける格好とはなりますが、事故でも起こす方が神も悲しむかと…。

参道はかなり長く続きます。

途中の民家の敷地。

磐座跡なのかどうかは不明。とりあえずUPしておきます。



当日は氏子さんがお掃除をされていました。翌日は月次祭。過疎化が進み社の維持が大変であるとか。お願いすれば玉垣内に入ることができたのでしょうが、畏れ多い感があり断念。

これまで延べ1万社以上参拝した中でも、かなり上位の神氣の籠り方。氏子さんにそう伝えると大変喜んでおられました。

御井かと思います。氏子さんのお話では、背後の山に龍神が棲んでいるとの伝承があるとのこと。


朽ちた社殿跡。


ちょうど真ん中辺りに見えるのが都介野岳かと思われます。