三都神社


河内国丹比郡
大阪狭山市今熊647
(鳥居前に駐車スペース有)

■祭神
伊邪那岐命
伊邪那美命
素盞嗚尊


四天王寺から始まる「高野街道」が、天野山金剛寺という仏教施設へと向かう「天野街道」に分岐して程なくの地に鎮座する社。今熊神社とも称されます。
◎当社は熊野ゆかりのご祭神が祀られ、地名も「今熊」。「今(新しい方)」の「熊野社」であるからとか。どの熊野社に対して新しいのかは不明。池之原神社に対してのものか、或いは山の反対側の観音院境内の熊野権現に対してのものか。修験道者たちがもたらした社であろうかと容易に想像されます。
◎かつては神宮寺として金蔵寺という仏教施設があったらしく、大いに栄えたとのこと。現在は廃仏毀釈により一掃されています。
◎創建は7世紀頃とされているようですが、根拠は不明。三都は河内・和泉・摂津の境にあるからというものの、摂津国は遥か北の国。四天王寺から「高野街道」が始まっていることを考えると、三国を結ぶという意味でしょうか。
◎境内摂末社はこのクラスの社にしては豊富。参拝順序まで丁寧に。ご本殿と変わらないほどの大きさの三都戎社というのがあり、神は耳が遠いので木槌で叩いて祈願するという各地でみられる奇怪な風習が。昭和30年代に勧請されてきたとのこと。

*写真は2019年4月と2023年4月撮影のものとが混在しています。





手前がご本殿、奥が戎社。



ご本殿は微かに見える程度。

境内社の参拝順路。


手前の祠が三都戎社。



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