岩尾神社 (山添村)


大和国添上郡
奈良県山辺郡山添村吉田1437-1
(P無し、駐車は下部写真参照)

■祭神
岩尾大神


山添村に多数見られる巨石信仰を起源とする社。一帯の巨石群を社としますが、さらに背後の山には巨石群が連なっているとか(未確認)。山添村の中でも重要な聖地の一つだったのかと。周辺の状況から判断して縄文早期(7000~1万2000年前)からの信仰かと思われます。
御神体は小祠の背後の2体の巨石。左(向かって右)が男岩、右(向かって左)が女岩と呼ばれており、その隙間に小祠を鎮座させています。この隙間が祭祀場であったように見受けられます。ところが女岩の方は形状から明らかに陽石ですが。男岩の方は外側に十字ベルトがあります。これは同じ山添村内に座す長寿岩にも見られるもの。太陽祭祀に関係があるのでしょうか。
また案内板には「その昔、この地に神が降臨された際、持参されたと伝えられる襷(たすき)の跡のある巨岩、馬の蹄石のある石、一荷にして運ばれたという庭の石などがあり、箪笥、長持、葛石(つづらいし)、鏡石などと名付け…」とあります。どれがどの岩かの確認はできていません。
※背後の山の巨石群に向かうには、目印等も無く登山慣れしていない者はやや危険であるそうです(山添村いわくら文化研究会より)。


この細い路地の先に一の鳥居。軽なら辛うじて通れるかもしれませんが、ご近所の方に許可を頂き頭だけ少し突っ込んで路駐しました。




ご本殿横からの写真。手前が女岩、奥が男岩。女岩には先端がややくびれ、横線のベルトも。まさに男根の形状を成しています。

こちらは男岩を横から(手前の祠は境内社)。十字ベルトがくっきりと。

男岩を少し離れたところから。

背後から。


2体の御神体の間、つまり小祠の後ろ。ここで祭祀が行われていたことかと思います。


少しだけ奥地を散策してみたら、20mほどで一列に並んだ3体の岩。明らかに並べられたもの。

そのすぐ向こうにも岩が。もっと進めばどれだけあるのか。次回の楽しみです。