春日神社 (榛原区赤瀬)


大和国宇陀郡
奈良県宇陀市榛原赤瀬877
(P有)

■祭神
建御雷神
布都主神
天児屋根命
比売神


「額井岳」「香酔山」「吐山」「鳥見山」の連峰の麓の集落内に鎮座する社。当社近くから「額井岳」と「香酔山」「貝ヶ平山」の間を抜ける国道369号線が走ります。初瀬街道から都祁(つげ)方面へ抜ける、古代からの要衝であったかと思われます。
◎社頭案内板によると、「奈良春日大社の御鎮座記に『鹿島の宮を出で給ひし武雷命は 途中 伊賀国名張郡夏目郷に着神、次いで 城上郡安部山に鎮まりまし神護景雲二年戊辰正月九日(768年) 添上郡御笠山御座云々…』とあることにより建御雷神の神幸の沿道である当地に休み給いし縁故により」鎮祭されたとあります。
◎この春日大社創建に至る建御雷神の御幸は、いくつかの他書でも内容をほぼ同じにするため、史実に近いものかと考えています。また当社創建由緒に関しても、当地はその御幸の途上に近いため信用に足るものかと思います。
◎当社には「香酔山」龍穴神社が合祀されているようです。ご祭神は高龗神とされます。おそらく境内社のいずれかがそれに該当するかと思いますが、確認できていません。ご本殿背後の社でしょうか。


駐車場は閉じられていましたが、車はこのように空きスペースに停めました。向こうに見えている山は吐山と鳥見山でしょうか。


ご本殿の背後にさらに祠があるという、不思議な構成に。