奥之沢明神


紀伊国伊都郡
和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野
(P無し、丹生都比賣神社から徒歩10分足らず)

■祭神
丹生明神


丹生都比賣神社周辺に鎮座する「三沢明神」の一。他は中之沢明神と柳沢明神。社名の如く山の谷間の沢にひっそりと鎮座しています。
「丹生告門(のりと)」には丹生明神(丹生都比賣)が天野に初めて下った地であると記されています。大和方面より九度山、古沢を通り(西進)山頂の「小都知の峯」より降りて来たとあります。「小都知の峯」は丹生都比賣神社の北東500m(直線距離で)、御神体山とみなしていいのかと思います。拝殿から拝む方角はほぼ真東ですが。そして「三谷の岩口の滝の神」として現れたとしています。「三谷」は丹生都比賣神社から北北西の方角、標高は少し低いところ。
もちろん丹生都比賣自身がこの経路を進んだわけでもなく、奉戴した氏族が進んだということでしょうか。あるいはその氏族を欺いたのか滅ぼしたのか、空海などという僧侶が比賣の御魂を奪って運んだのかもしれません。


丹生都比賣神社近くの古民家カフェ「客殿」の前を通り抜けます。

100mほど進むと、突き当たりに「ゲストハウスグリーン」さんが見え、案内板があります。



このような状態の中に鎮座。参拝は草木が最も少ない季節でした。