神戸神社 (大宇陀)


大和国宇陀郡
奈良県宇陀市大宇陀大東453
(社前に路駐できると思います)

■祭神
天照大神


神武東征神話に記される「兎田川之朝原」の伝承地の一つ。
宇陀にまで進軍した神武軍が行く手をすべて阻まれます。その打開策として、丹生川上の地で天香山の埴(土)で拵えた「天の平瓮」「天の手抉」80枚ずつと「厳瓮」(いずれも皿や土器など)で天神地祇を奉ります。そして「兎田川之朝原」で水沫状になっているところがあり、そこで「呪いの儀式」を行いました。その後は連戦連勝、大和を平定します。
この「兎田川之朝原」の候補地の一つ。なお「丹生川上」は丹生川上神社 中社の近くとされています。
どうやら当社東側の山は「鏡作」と称されているようで、水銀の鉱脈もあるとか。「兎田川之朝原」の候補地でもあり、「丹生川上」の可能性もあるということに。非常に寂れた古社ですが、有力な伝承地の一つと考えて良さそうです。
なお「神戸(かんど、かんべ、じんこ)」とは、神社に属して租庸調などを納めた部民のこと。またそれを有した神社のことをそう呼ぶこともあったようです。