會所神社 (會所八幡神社)
(よそじんじゃ)


豊後国日田郡
大分県日田市日高74
(P無し、「久大本線」沿い南側の道に路駐したと思います)

■祭神
仲哀天皇
神功皇后
応神天皇
大足彦忍代別命
比佐津媛神


卑弥呼の候補とされる久津媛(比佐津媛)を祀る社。「豊後国風土記」には、景行天皇が熊襲征伐の帰りに日田に立ち寄ったところ、久津媛という神が人に姿を変えて現れ、現地案内をしたとあります。これが「日田」の地名由来となったとか。
元々は會所山(よそやま)と称される山頂に久津媛神社として、久津媛と景行天皇の二柱が祀られていました。858年に山の中腹に遷座し社殿が建てられ創建、このときに八幡三神が合祀されたようです。「會所宮」とも呼ばれているようです。さらに明治には麓の現社地に遷座されました。現在も頂には久津媛神社として鎮座しています。
当社に関わることについては大まかに3点挙げられます。まず冒頭の景行天皇が久津媛に出会ったこと。次に神功皇后三韓征伐の際に当地で軍議を行ったこと。これが「會所宮」と称される所以。さらに日田国造として派遣された鳥羽宿禰が当地に居館を設けたとされます。また宿禰の塚と称される古墳もあるようです。
寂れきった古社ながら、日田の歴史発祥の地であり歴史を作った社。また卑弥呼であるとするなら、日本の歴史をも作った社の一つ。
ところが地元での認知度はまったく無いようで、市の観光課ですら場所も史跡のことすらもご存知なく、一緒に地図を眺めて探しました。
※久津媛神社は別記事として紹介します。


久津媛神社への登拝口。