春日神社 (橿原市今井町)


大和国高市郡
奈良県橿原市今井町3-7
(ご本殿裏側の堀の外に30分無料P有)

■旧社格
村社

■祭神
天児屋根命


2018年に日本遺産となった「竹内街道・横大路」。その構成資産の一つが「今井町」。「今井環濠」と称される集落内には、500棟もの古民家が現存し、「重要伝統建造物保存地区」に選定されています。
◎平安時代には興福寺荘園であり、当社を中心に環濠集落が形成されたと考えられているようです。そして戦国後期には一向衆の今井道場(後の称念寺)を中心に寺内町として発展。石山本願寺と共に織田信長と対峙、武装解除を条件に赦免され自治特権を得て大いに栄えました。「海の堺、陸の今井」と称され、「大和の金は今井に七分」とも。
◎当社はその南西端に鎮座。裏鬼門の位置にて奉斎されたということかと。元々は常福寺の鎮守社であったらしく、明治の廃仏毀釈で寺は廃されたものの、神仏混淆の面影が色濃く残っています。
◎創建時期については不明。現存最古の石灯籠に「慶安五壬辰年」(1652年)とあり、また慶長十八年(1613年)に上棟をしているとも。これらが遡られる最古のものとされますが、上述のように平安時代より何らかの形で鎮座していたものと思われます。

*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。


神仏混淆時代の影響が残ります。



拝殿


少年時代に何度かお参りした懐かしのお社。当時は鬱蒼とした社叢に覆われていた記憶があります。




末社群

境内社 人丸神社。柿本人麻呂の神像が安置されているとのこと。



今井の街並み。