白山姫神社 (王寺町畠田)
(しらやまひめじんじゃ)


大和国葛下郡
奈良県北葛城郡王寺町畠田8-1965
(「尼寺廃寺跡学習館」の駐車場をいつも利用しています)

■祭神
白山比咩命


尼寺廃寺跡の西隣の小丘に鎮座する社。
◎尼寺は7世紀半ば過ぎから造営が始まり7世紀後半に完成、ところが8世紀には大半が焼失したと伝わります。当社創建は9世紀の貞観四年(862年)のこと。その仏教施設の鎮守社というわけではなかったようです。
◎当社の真西にあるのが「明神山」。役小角と泰澄(タイチョウ)という修験道僧が開山したと伝えられています。この泰澄という者が白山信仰を世に広めた張本人、当社と関連するのは明白かと。
◎その「明神山」は「二上山」と経度を同じくするなど、修験道の輩に開山される遥か上古からの霊峰であったと考えています。その真東に当社が鎮座することから、白山比咩が鎮まる前から何らかの祭祀が行われていた可能性もあるように思います。
◎なお鳥居前の道は聖徳太子が斑鳩から科長(しなが、「二上山」の大阪側麓)へ葬送された道であるとか。

*写真は2019年1月と2021年9月撮影のものとが混在しています。


手前は尼寺廃寺跡。