伊邪那岐神社 (上牧町下牧)


大和国葛下郡
奈良県北葛城郡上牧町下牧512
(P無し、近隣停め置き不可)
(アクセスは下部写真参照)

■延喜式神名帳
伊射奈岐神社の比定社

■旧社格
村社

■祭神
伊邪那岐命
[配祀] 天児屋根命 応神天皇 住吉三柱神 倉稲魂神


上牧町下牧の人里離れた丘陵内に鎮座する社。かつて築かれた片岡城の南端に位置します。
◎創建由緒等は伝わっていないようです。「三代実録」に貞観元年(859年)に従五位上の神階授与がなされたとあり、創建はそれ以前のこと。
◎元々は「東田口(ひがいだぐち)」の「忍山(しのんやま)」というところに鎮座していたようです。中世末期に片岡城が北に築かれ、その守護神として現社地に遷座したとされています。これとは別に疫病が流行したので静寂を求めて遷したとも。
旧社地については西大和ニュータウン内、片岡3丁目辺りと推定されますが、跡形はまったく無いようです。
◎「疫病が流行したので静寂を求めて遷した」とありますが、これは隔離したと解するべきなのでしょうか。式内社でもあり村を鎮守する神に祈りを捧げるのならともかく、隔離したというのは少々解せないことかと。誤って伝わっているのでしょうか。
◎参道、そして参道に向かうまでの道中は小丘が多く見られます。おそらく古墳ではないかと思うのですが、上牧町は古墳がほとんどみられない地域として知られます。農家の畑にもなっておりほとんど調査は行われていないようです。

*写真は2019年1月と2024年3月撮影のものとが混在しています。


JR畠田駅から徒歩10~15分、西大和ニュータウンからは徒歩15~20分。

片岡城の案内板のある「四つ辻」を南へ。

こちらが四つ辻。地蔵堂と案内板が2つ。

この辻を左手(南方)へ。
参道途中です。

この手前に車を停めて参拝している人もいました。この奥には当社のみ、軽ならギリギリここまで来られます。





人里離れ寂れきった古社ながら管理は行き届いており、大切にされている様子が伝わります。






*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。