神奈備神社 (龍田大社 境外末社)
大和国平群郡
奈良県生駒郡三郷町立野南1-25
(龍田大社Pから徒歩5分ほど、ただしかなりの急坂)
■祭神
神奈備神
坂根天神
今井天神
社名通りに「神奈備」を対象として奉斎された社。「神奈備」とは「神の住む森」という意味であるとされ、多くの場合は山であるものの平地の場合もあります。当地一帯は「神奈備」であったと考えられます。
◎「神奈備」は各地にありますが、大和の「神奈備」と言えばもっとも有名なのは「三輪山」。他にも飛鳥の神奈備、龍田の「伊波瀬乃杜(磐瀬の杜)」など。
飛鳥の方は飛鳥坐神社に。龍田の「伊波瀬乃杜」については候補地が二箇所。一つは「大和川」の河川改修工事で既に無くなっているものの、JR三郷駅前に再現されています(→ 「磐瀬の杜」の記事参照)。もう一つは「三室山」の東方辺りとされますが形跡は無し。
◎一方、「三輪山」に関しては「三諸山」「三室山」などとも呼ばれ、龍田方面を指すとも。つまり東の「三輪山」、南の飛鳥、西の龍田と三所を「神奈備」としたようです(北には山が無い)。この「三室山」についてはハッキリとせず、いくつか候補がありますが、当社がここに鎮座するからにはここがもっとも有力かと思います。
*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。