小北稲荷神社
(こぎたいなりじんじゃ)


大和国廣瀬郡
奈良県北葛城郡広陵町中56
(P有)

■祭神
倉稲魂命


「高田川」東岸畔、堤防を下ったところに鎮座する社。東側には広陵町「中」の古い集落が広がっています。
◎創建は社伝によると舒明天皇の御代。これは西500mほどに鎮座する讃岐神社や周辺の社等と同じ。おそらくは南東1.5kmほどに舒明天皇が営んだ「百済宮」と「百済大寺」があったとされ、その時に創建されたと伝わったものと思います(詳細は → 記三上神社の記事にて)。
◎元々は100mほど南に、三十八神が祀られる「小北社」というのが鎮座していたらしく、それが当社の稲荷社に合祀されたもよう。原初の当社は五柱で、豊宇気神などであったとか。
◎社頭案内は天孫降臨に供奉した三十二柱と稲荷神五柱に小北神を合わせて計三十八柱としています。どちらが正しいのでしょうか。
◎数は未確認ながら、境内にはとにかく稲荷神の多いことが印象的。当社では倉稲魂神は豊受大神と同神とみなされているようです。

*写真は2018年11月と2022年4月撮影のものとが混在しています。


西方の一の鳥居。

経営力みなぎる様子が見て取れますが、讃岐神社の方にもお力を…。







以下、境内社を。