阿多由太神社


飛騨国荒城郡
岐阜県高山市国府町木曽垣内字牧戸1023
(P有)

■延喜式神名帳
阿多由太神社の比定社

■旧社格
郷社

■祭神
大物主神
[配祀] 家津御子神 早玉之男神 熊野久須美命 阿須波之神
[合祀] 大己貴命 崇徳天皇


社名のせいではないとは思うが、当地一帯の穏やかな空気感が時の流れを忘れさせるような趣深い古社。ところが往古は、地名通りに飛騨国の国府が置かれていた地と考えられています(詳細地は不明)。
唯一神道で有名な吉田家による調査で、式内社 荒城神社に比定されるも荒城神社側の氏子から猛反発、再調査が行われ式内社 阿多由太神社に比定された歴史があるようです。それまでは権現宮と称されていたとか。なお別に論社として、同じ古川町の大歳神社に合祀された中宮神社があげられています。
そういった事情もあり創建由緒等は一切伝わっていません。付近は縄文時代からの遺跡も多く、その頃からの神祀りの地であったのかもしれません。
ご本殿と神像が重要文化財に、特にご本殿は日本遺産「飛騨の匠・こころ」に認定されています。