香取神社


近江国浅井郡
滋賀県長浜市西浅井町塩津中332
(参道を抜けて拝殿前に駐車可)

■延喜式神名帳
鹽津神社の論社

■旧社格
村社

■祭神
経津主神
磐裂神
根裂神
磐筒男神
磐筒女神


創建は崇神天皇の御代とされています。往時は「海北神」と称され、湖上の船舶及び土地の守護神として祀られていたようです。
また附近18村もの水上無難の奉斎を受けていたようで、これは式内社クラスではないかと思います。
かつては「浅井郡楫取郷余村字池見(場所の詳細不明)」にあったようですが、平安初期の大洪水で社殿が漂流し、現社地に流れ着いたとしています。「楫取神社」または「香取神社」、「香取五神社」と称していたようです。
当社について式内社 鹽津神社とするのかどうかが問題。明治2年には当社であるとされ、一旦「塩津神社」と名乗りました(3年後に現社名に改称)。歩んだ歴史は式社なみのもの。また式内社 鹽津神社に伝わる「塩池」というものがあり、当社の旧社地は「池見」。可能性は十分にあるかと思っています。
なお氏子間で紛擾があり、「祝山」が分離独立。現在は「香取五神社」と称しています。同じく式内社 鹽津神社の論社とされ、原初の香取神社はこの地で創祀された可能性もあると考えています。




この地域独特の袴状のもの。おそらく雪除け。