神内神社 (子安神社)
(こうのうちじんじゃ)


紀伊国牟婁郡
三重県南牟婁郡紀宝町神内近石958
(P有)

■旧社格
村社

■祭神
天照皇大神
天忍穂耳尊
彦火瓊瓊杵尊
彦火火出見尊
鵜草葺不合尊


巨岩壁をご御神体とする社、社殿は小祠のみ。あまりに巨大であるため全容把握は困難。黙視できる範囲で高さ50m以上、幅100m以上といったところかと。
◎社地には岩を抱いた「ホルトの木」や、「蘇り木」と称されるムクの巨樹。巨岩を組み合わせて拵えた岩屋など、原始信仰の様子がそのまま残る数少ない聖地。神々を深淵に宿す熊野を象徴する社。
すでに衆知にさらされてしまった大斎原玉置神社花窟神社などとは異なり、スピリチュアル系などの輩にはまだあまり穢されておらず、神々の息吹きを直接感じられます。
◎当社案内は「神社明細帳」から引用し、━━近石と申すところに逢初森(あいそめのもり)というのがあり、そこに伊弉諾尊、伊弉冉尊天降らせ一女三男生み給ふ、この神を産土神社と崇め奉る、よってこの村の名を神皇地(こうのうち)と称す。いつの頃よりか神内村と改むと言い伝━━とあります。
◎なお近隣にはイザナギ・イザナミの二神が天降ったと言われ、当社旧社地とされる「古神殿」と称される「烏帽子岩」など、一帯が聖地となっています。
◎信仰はいつの時代から始まったのでしょうか。熊野の地で、イザナギ・イザナミ神が登場するとなると弥生時代から始まっていたのかもしれません。また縄文時代からではないかという説も。


*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。










岸壁は100mというものや70m以上というものまでまちまち。全容は把握できていないようです。

この岸壁を拝することができるのは、際の真下からのみ。もちろん写真には収まりきりません。