葛上神社 (奈良市中町)


大和国添下郡
奈良市中町3840
(P有、「富雄川」沿いのデイサービスセンターの北側の道より一の鳥居前駐車場へ)

■旧社格
村社

■祭神
建速須佐命
[相殿] 大山咋神 天照大神 三筒男命


かつての「富雄村」、「鳥見谷」と呼ばれた地に鎮座。大和盆地北西部を縦断する「富雄川」沿い、西岸畔の丘陵中腹に鎮まります。
◎平安京遷都の際に当社も遷されたとすることから、創建は奈良時代以前とされています。当社はその旧跡を復社したもの。式内社に比定されていないのは、遷座後であったからか。
社名から原初は九頭龍神を祀る社であったと思われ、創祀は上古に遡ることができるでしょうか。
◎遷座先は社頭案内板によると「丹州」であるとのこと。調べた限りでは同名社は見当たりません。丹波国桑田郡(京都市右京区京北町)に九頭神社(未参拝)、丹後国加佐郡(綾部市)に葛禮本神社(未参拝)が見られます。ところがいずれも当社に関わる由緒は見られません。
◎当地は「富雄川」がやや湾曲しており、洪水で流されたりなどということがたびたびあったと思われます。それが龍神を祀る背景でしょうか。当地から西側は山であり、その山裾に鎮座しています。
当社の南側には霊山寺という大きな仏教施設がありますが、かつては当社の神域内であった可能性も。

*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。









境内社 十六所神社

境内社 浅間神社