吉祥龍穴 (室生龍穴神社 奥宮)
大和国宇陀郡
奈良県宇陀市室生
(鳥居前の道がそこそこ広いのでそこに停めるのが習わし、案内はしっかりとされているので注意をしていれば見逃さない)
■祭神
(不明)
室生龍穴神社の御神体とされる洞穴。その奥宮であり、上古からの当地一帯の信仰の根源であったと思われます。
◎社名通りに龍神の住み処である穴。その横には、斜めになった岩盤の上を「龍の馬場」から滑るようにして流れ落ちる「招雨瀑」があります。
◎当地は神の坐す聖なる山とされた「室生山」(標高621m)を中心にした一大聖地。美しい円錐形の山容を為す「室生山」山頂辺りは、いわゆる「太陽の道」とされる北緯34度32分。
室生火山群の柱状節理は、噴火により盛り上がってできた岩山であるとか。高さは軽く50m以上あろうかという岩盤が眼前に迫ります。そうして偶然にも形成された大きな洞穴、古代人はここに龍神が潜むと感じたようです。
◎時代は下り龍神は祈雨の対象である高龗神となりました。さらに仏教の影響を強く受けてしまい、龍を操るなどという善女龍王へと変化。桓武天皇が即位前、山部親王であった時代に、いろんな患った病を治す祈りがこの龍穴で行われました(→ 室生龍穴神社の記事を参照)。
◎室生龍穴神社からは国道をさらに奥地へ300~400mほど進み、左手に「吉祥龍穴」という案内板が見えます。そこから山道を800m登ると現地へ。ギリギリ対抗ができるほどの舗装道路。鳥居からは4~5分の下りの山道、ここからは自力で下る石段となっています。
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