金橋神社
(かなはしじんじゃ)


大和国高市郡
奈良県橿原市曲川町2-8-24
(社前に路駐か)

■祭神
安閑天皇


第27代 安閑天皇を祀るとされる社。境内は「勾金橋宮(まがりかなはしのみや)」の推定地でも。
◎「曽我川」と「葛城川」とに挟まれた低湿地帯。「曽我川」に支流の「高取川」が合流した直後に大きく湾曲。これが地名由来とされます。橿原市広報課の見解では、既に鎌倉時代にはこの呼称が定着していたのではないかと。
◎安閑天皇は勾大兄廣國押武金日天皇(マガリノオオエ ヒロクニオシタケカナヒ スメラミトコ)で、継体天皇の第一皇子。
「磐余玉穂宮(いわれたまほのみや)」から当地に都を遷し、66歳の高齢で即位。わずか4年で崩御、弟の宣化天皇に皇位を譲っています。屯倉(みやけ)の大量設置以外は大した事蹟もなく、安閑・宣化天皇と欽明天皇とが皇位継承のもつれから並立していたする説もあります。
◎社頭案内板には、その安閑天皇の遺徳を偲び、神霊を祀って創建されたのが「権現社」であるとしています。つまりかつては「権現社」と称されていたもよう。創建時期は不明。現社名への改称は明治時代のこと。
察するに創建時期はかなり新しいものの、往古より「勾金橋宮」という伝承があり、細々と何らかの奉斎が続けられていたのではないかと。
◎境内すべてが近年改装されたようで、以前訪れたときの鬱蒼とした薄暗い森のイメージはまったくありません。少々殺風景なくらいにキレイに整えられました。本来のあるべき清浄な地となったのかもしれません。

*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。





毎月一日十五日は拝殿が開帳され、ご本殿を直接拝することができます。この日はその日に合わせて参拝。