桃香野八幡神社
(ももがのはちまんじんじゃ)

大和国添上郡
奈良市月ヶ瀬桃香野4738
(参道手前まで車で上がれる、邪魔にならない程度に寄せて駐車か)

■祭神
八幡大神(誉田別命 息長帯姫命 比咩大神)

弘仁元年(810年)遠江守が当地の領主となり、本国から鎮守神を勧請してきたのが創建由緒。弓矢が奉納されたとか。さらにその40年後に勅命を受けた者が宇佐八幡宮に参籠し石清水八幡宮を創建しましたが、各地にも勧請鎮座させ、その一つが当社とされています。
当社の出色はなんといっても背後の巨石。数体が重なり合い、どうやら岩影祭祀が行われていたようです。現在はその祭祀場所を覆うように窮屈なご本殿が建てられています。巨石の倒壊を防ぐように支えるといった役割も兼ねているのかもしれません。磐座信仰があったことを考えれば、神祀りが行われた創祀は相当遡る可能性もあります。
氏子達による秋の狂言の奉納や正月早々の御弓始祭など、無形文化財として往古からの伝統を引き継いでいるそうです。
小山の急斜面に建ち、そこから見下ろす月ヶ瀬ダムは絶景スポットともなっています。





月ヶ瀬ダムを見下ろす絶景、もちろん古代には無いものですが。