狭井坐大神荒魂神社
(さいにますおおみわあらたまじんじゃ)


大和国城上郡
奈良県桜井市三輪字狭井
(大神神社Pに)

■延喜式神名帳
狭井坐大神荒魂神社 五座 鍬靫 の比定社

■祭神
大神荒魂神
大物主神
姫蹈鞴五十鈴姫命
勢夜蛇多良姫命
事代主神


大神神社の摂社。大物主神の「和魂(にぎみたま)」を祀る大神神社に対して当社では「荒魂(あらみたま)」を祀っています。また大神神社ご神体への入山登拝は、当社境内からとなります。
◎創祀は社伝により第11代垂仁天皇の御代とされていますが、これは大和神社のものであり当社のものとは異なると思われます。他に創祀に関わる資料は無いため、不詳とするのが妥当でしょうか。ただ下記に記すように疫病鎮圧のための社とするなら、崇神天皇の御代とも考えられます。
◎当社の有名な祭に「花鎮祭(はなしずめのまつり)」があり、忍草(スイカヅラ)や百合根などが供えられているようです。疫病鎮圧の祭であり二千年続いているとも。花は桜であるとも言われています。
◎また「三輪山」を水源とするご神水も有名。太古は当社脇を流れる「狭井川」の水が、薬水ともされていたと考えられます。
◎なお当社は元々大和神社の別宮であったとも言われています。